シャン納め

2019.12.16

いよいよ2019年も残り半月。
忘年会でしょうか、帰り道に賑やかな大人達をよく見かけます。街もクリスマスの装いで、至る所がキラキラと光っていて素敵。そんな景色を眺めながら、私は1年の帳尻合わせに毎日忙殺されております。笑

 

忙しい時こそ一息。

先日のお昼、一人で上野へ出かけてきました。

 

出かけた先は、「寿湯」。

以前からずっと気になっていた銭湯。

想像以上に素敵な所でした。
もう何十年と歴史のある銭湯にも関わらず、中はとても清潔に保たれていて、潔癖気味の私ですが、快適に過ごす事ができました。

露天風呂でボーッと考え事をする至高の時間。
そして、お風呂上がりの瓶牛乳‼︎ これ、マストです。

 

身体の滞りも解れた所で、上野動物園へ。
小さい頃、よく遊びに来ていた場所。2年程前に、ジャイアントパンダのシャンシャンが誕生し、すっかり虜になった事がきっかけで、大人になって再び上野動物園を訪れるようになりました。

 

この日は閉園間際だったので、大本命のパンダ舎のみ見学。
シャンちゃんはお休み中でしたが、可愛いお顔をこちらに向けてくれていて、思わず微笑みがこぼれます。

なんて可愛いんだ‼︎

 

先日の身体測定で、ついに60キロになったシャンちゃん。
大きくなったな〜と感じますが、それでもまだリーリー(父)やシンシン(母)の二回りほど小さいです。来年の12月に中国へ送られる事になっているので、沢山会いに行かなくては。
取り急ぎ、今年はシャン納め。

 

心身ともに癒された素敵な時間でした。

 

果たして私は、数々のやり残しを消化して、新たな年を気持ち良く迎える事が出来るのだろうか。イベント尽くしの12月下旬…考えるだけでクラっとします。笑

 

 

阿呆になれ

2019.12.10

もう先月の話ですが、

母校である國學院大学久我山の文化祭に遊びに行ってきました。

 

久しぶりの久我山駅‼︎ 久しぶりの通学路‼︎

新しく大きなコンビニや薬局ができた、温かみのあった商店街。

道幅が広がり交通量の多い道になった、閑静だった玉川上水沿い。

在学中には無かった横断歩道と信号機。

 

赤信号で足を止め、友人と『変わったね。』と。

毎日の行き帰り、仲間達と会話を弾ませた通学路は思い出がいっぱいだったので寂しくて。

 

少し気持ちが沈みながらも、母校に到着。

何故か少し照れながら、「卒業生」と書かれたネームホルダーを受け取り、入場‼︎

教室、校庭、体育館、制服。

学校の敷地内は変わらないモノで溢れていて、ホッとしました。

 

『あれっ佐倉‼︎』

と、懐かしい先生方の声に足を止めるのが幸せで幸せで。

思い出話が尽きず、つい時間を忘れて盛り上がりました。卒業したから出来る、生徒しか知らないやらかし話を暴露したりして。聞かされた先生は『あなた達、そんな事してたの…。』と頭を抱えていましたが、笑顔だったのできっと大丈夫。笑

 

先生方とお喋りをしてばかりで全然展示を見れなかったけれど、行って本当に良かった。

『いつでも帰っておいで‼︎』

という先生方の言葉に、ちゃんと立派になった姿を見せれるように頑張りたいと思えたし、逆にどんなに大きな失敗をしてボロボロになっても、ここに来たらまた頑張れる、と自信を貰えました。

 

この学校に入って良かった、と心から思うのです。

 

在学中は、厳しい校則、毎日のように実施されるテスト、修行のような学校生活に心底うんざりしていて、何度も『辞めてやる‼︎』と泣き喚きましたけど。笑 卒業後、厳しくされてきた事に有り難さを感じる瞬間が多々あって、過ごす環境の大切さを痛感しました。

 

語り出すと止まらない、母校の魅力。

 

知識と愛情を全力で注いで、どんな話にも真剣に耳を傾けて下さる、アツい先生方が居ます。沢山厳しい事を言われて、憎いなと思うこともありましたが、その根本にある愛はしっかり感じられるし、悔しいくらいに正論なんですよね。笑 とにかく温かい存在。感謝しても仕切れないくらいお世話になりました。

 

そして同級生。

多感な時期をこれでもかという位に共有したので、お互いの良い所、悪い所、全部知ってます。今でも何でも話せる、特別で大切な存在です。一生物の友達。変わり者ばかりですが。笑

くだらない事で酸欠になるくらい笑ったり、言葉を全力でぶつけあって喧嘩したり、勉強も行事も手を抜かずに寝る間を惜しんで取り組んで。楽しかったなぁ。とにかく生きる事に全力でした。

 

…伝わっただろうか、私の母校愛。笑

 

師走の多忙さと苦手な寒さにテンションがた落ちの私は、

毎年年末に開催される久我山の友人達との忘年会が生きるモチベーション。

今年もあと少し、乗り越えましょう‼︎

 

タイトルの「阿呆になれ」は、今年の文化祭のテーマから引用。

 

初めてのホラー映画

2019.11.21

先週11月16日に公開された、

「劇場版 本当にあった怖い話 2019 ~冬の特別篇~」見て頂けましたでしょうか⁇

18日には、舞台挨拶に立たせて頂きました。

会場に来て下さった皆様、ありがとうございました‼︎

(画質がすごく悪くてすいません笑)

 

本番前に打ち合わせの時間があったにも関わらず、何を話すかほぼ何も決まらないまま壇上に上がったので、実はキャスト一同ヒヤヒヤしておりました。笑 始まってみると、お客様がとても温かく、和やかにトークを進めることが出来、ホッとしたと同時にとても楽しい時間を過ごす事が出来ました‼︎

 

舞台挨拶の後、後ろからこっそり上映を見ていたのですが、お客様がビクッとして声を上げていたり、思わぬところで笑いが起きたりしているのが、とても嬉しかったです。こうしてお客様に見て頂いて初めて作品は完成するのだなと。

 

撮影は真夏の夜、

井の頭公園の中にあるブルースカイコーヒーさんにて。

橋本祥平さんと。

 

私にとって、初めてのホラー映画。

準備期間から撮影、総じてとても短い時間でしたが、素敵な現場に携われた事、とても光栄に思います。見た人に如何にして恐怖心を与えられるかを企みながら演じるのがとても楽しかったです。笑

「Trick or Treat」の最後…気付いて頂けたかなぁ(^^)

撮影終わりに店主様より、スペシャルなカクテルを頂きました‼︎

 

コバヤシさん

2019.11.18

先日16日。

「うえだ城下町映画祭」の舞台挨拶と表彰式へ参加の為、長野県上田市へ。

新幹線を降りた瞬間、東京と異質なひんやりとした空気に思わず身震い。何故、気温を調べる事なく薄着で来てしまったのだろう、人一倍寒がりなくせに。

 

身を竦ませながら会場に到着し、田中監督と制作の山田さんと合流。

まるで私が凍えて来る事を予想していたかのように、温かいコーヒーとホッカイロが差し入れられ、命拾いしました。笑

そして「ペールブルーがかさなる」上映、舞台挨拶。

私は、最後列から鑑賞。スクリーンに目を向けると視界に入るお客様の背中たち。会場まで足を運び、時間を割いて頂いている事の有難さを感じながらの鑑賞は、とても感慨深かったです。

舞台挨拶では、撮影時のエピソードについてお話しさせて頂きました。

 

その後、表彰式まで時間が空いたので、ホッカイロを握りしめて、一人散策へ。

一時間ほどバスに揺られ、「羽根尾」で下車。

…更に寒い場所に来てしまいました。笑

目的は、「唐沢の滝」!!

最近、滝が好きで、出先で必ず探すのです。

大きく横に広がった水のカーテンからは、ものすごい勢いで飛沫が上がっていました。暫く、ぼーっと眺めて癒されたところで、近くにあった喫茶店へ。

温かい紅茶とりんごのシブーストを頂きました。

帰りのバスは、窓の外の紅葉を眺めているうちに寝落ち。

到着した時には、日が落ち始めていて一段と冷え込んでいました。

 

表彰式の会場に着き、ロビーで携帯を弄りながら待機中、目の前でピタッと男性が立ち止まりました。声をかけて来たわけでもないので、携帯の画面に視線を落としたままじっと固まる私。

 

男性が動く気配が無いので、恐る恐る視線を上げると、

『コバヤシさんの作品に出ていた子ですか⁇』と尋ねられました。

…コバヤシさん?? 誰かと勘違いしているなと思い、

『違います。』と答えると、

『あれ、違いましたか、失礼しました。』と去って行く男性。

 

暫くして、田中監督と制作の山田さんがやってきて、

『今回、審査員賞に選んでくださった柘植靖司さんです。』

と紹介されたのが、なんと先ほどの男性!!!

 

『監督、田中さんでしたね、間違えてしまいました。』と、はにかむ柘植さん。笑

 

「間宮兄弟」や「西の魔女が死んだ」のプロデューサーを務めた柘植さんから、審査員賞(柘植靖司賞)を頂いたと聞いて嬉しくて、お会いできるのをとても楽しみにしていたので、こんな初めましてになるなんて。

私の方こそ、冷たい態度を取ってしまい大変失礼致しました。

柘植さん、とても朗らかな方で、もっと沢山お話ししたかったな。そして改めて、審査員賞に選んで頂けた事、とても光栄に思います。ありがとうございます。

 

表彰式の壇上で何を話したか、緊張していてさっぱり覚えていないのですが、写真を撮って頂いていたので添付しますね。

 

ペールブルーがかさなる

2019.11.13

短編映画「ペールブルーがかさなる」の上映情報が続々とあがって参りましたので、オフショットを交えながら、撮影時の思い出話を。

昨年2018年2月。

顔合わせ前夜に雪が降り、ツルツルと滑る道路を、慎重に踏み固めながら会場へ向かった事を鮮明に覚えています。人見知りな私は、下手な愛想笑いを浮かべながら、ぎこちなく挨拶をして、そそくさと帰ったような記憶です。

 

そんな初めましてだったにも関わらず、数日後のリハーサルでは、監督やキャストの皆さんと、喧嘩なのでは?!と思われてしまいそうな程の、熱い議論を交わしました。次々と生まれる疑問や課題に、一生リハが終わらないかもと、密かに絶望したな〜。笑

 

そして迎えたクランクイン。

現場入りをしたら「ゆでたまご」!!

何でもない無い会話の中で『大好物なんです。』と話したら、スタッフさんが用意して下さって。なんて素敵なお気遣い。すごく嬉しかったです。

 

今回の撮影では、2つ、新たな経験をさせて頂きました。

 

1つ目は、「レジ」。

小さい頃『やってみたいな〜。』と、いつも眺めていました。

時を経て、こうした形で叶うとは。

商品についたバーコードをかざす作業が楽しくて、つい夢中になりました。

 

2つ目は、「たばこ」。

甘いフレーバーのたばこで練習を重ねました。

煙に集中しすぎて指に力が入り、たばこを折った時は、心も折れそうになりました。笑

 

役を通して様々な経験が出来る事、時にそれが辛い事もありますが、演じるという仕事の魅力です。

 

撮影ラストは、極寒の川沿いにて。

とても大事なシーンの撮影でした。

寒さと緊張で追い込まれている中、相手役の白木孝宜さんが突然アドリブでお芝居を始めたので、心臓がどうにかなってしまうのではと。カットがかかり、監督の『OK』が出た事に驚きながら撮影を終えた記憶です。笑

実は、その時の映像がそのまま作品に使われています。

私が演じさせて頂いた吉田留凪は、無気力ながら、フリーターという形で社会の歯車となっている女の子。仕事にやりがいを感じている友人や、忙殺されている兄と関わる中で、「働く」という事に葛藤を抱きます。

投げやりな発言、繊細な心情。

留凪の不器用さに注目して見て頂けたらなと。

皆でぎゅっと集まって映像をチェックしている写真、私のお気に入りです。